20221106雑記 最近気になっていることとか | kandtax

20221106雑記 最近気になっていることとか

「PEなくして課税なし」の出典

「PEなくして課税なし」(PE、恒久的施設がなければ事業性所得に対して課税されない)というフレーズって、たぶん税務を専門にしている人は誰でも知ってると思うのですが、このフレーズを最初に使った人って誰なんでしょうね?

元ネタはボストン茶会事件での「代表なくして課税なし」(no taxation without representation)なんだろうけれども、英語でno taxation without permanent establishmentって検索してもヒットしませんでした(代わりに”no PE no taxation”っていう、”no music no life”的なフレーズはヒットしました。謎)。

総務省統計局家計調査

修論、今のところ税制改正が納税協力費用に与える影響を調べようと思っているのですが、納税協力費用の説明変数に何を選ぼうか悩んでます(10個くらいは思いついたけど、もう少し欲しい)。「マツコの知らない世界」のクリームパンの回で総務省統計局家計調査の結果が載っていて、「税理士報酬って家計調査に載ってるんだろうか…?」と気になりました。家計調査は都道府県別のデータがありそうなので、税理士報酬も探してみます。

https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html

「なんとなく面倒だからやらない人」を動かす金額の閾値

NISA、ふるさと納税、マイナポイント、セルフメディケーション税制みたいな、手間に比べてリターンが多いもの(セルフメディケーション税制はちょっと微妙かも)でもやらない人が結構いますよね。もちろん、超お金持ちでそんなことやらなくても良い人とか、制度そのものに反対でやりたくないって人もいるでしょうけど、「なんとなく面倒だからやらない」って人も多いように感じます。

そういう人たちを動かす金額の閾値ってどれくらいなんですかね?マイナポイントも100万円もらえるんだったら今よりも多くの人がマイナンバーカード取得するでしょうけど、それが10万円だったら?5万円だったら?ということが気になります。あと、人間は得る喜びよりも失う悲しみの方を重く感じるらしいので、インセンティブを与える施策よりもペナルティーを与える施策の方が少ない金額で期待した効果を得られるんでしょうけど、政策的にそれができるかは別問題だなと思いました。

リモート授業の効果と大学(大学院)の選択

リモート授業、超便利です。実感として、次のようなメリットがあります。

  • 授業が終わって次の授業に行くときに教室移動が不要なので、前の授業が押してもある程度は対応できる
  • 授業で先生が使った言葉がわからないとき気兼ねなくPCで調べられる(授業だとスマホを触る感じになるから調べづらい)
  • 出席することに対するハードル(カメラオフならパジャマでもOK)が低いので「授業に出ない動機づけ」が少ない。なんだかんだで毎回授業に出席できている

そろそろリモート授業が有効なのか否かに関する研究がでると思います。有効という結果が出てほしいですが、どうなるかはわかりません。有効だったら未来永劫リモート授業でいいんじゃないかと思います。リモートだったら地方に住んでても都会の大学の授業に出れるし、逆も可能になります。

大学にいって対面で話をすること、大学の空気を吸うことの有用性は否定しません。でも、毎回大学に行く必要はないんじゃないか?と感じています。

その他

企業広告とハンディキャップ理論→意味ないと感じるような企業広告って、アモツザハウィのハンディキャップ理論で説明できるのか…?とふと思いました。

「赤の女王仮説」のその後→マット・リドレーの『赤の女王』を何かの拍子にふと思い出しました。赤の女王仮説って仮説のままでしょうか。それとも何か検証した論文とか出てるんでしょうか。

研究するにあたって大切にしたいこと→「実感を大切にする」(折口信夫)、「存在するものには意味がある」「答えは問いの関数」(大学時代のゼミの先生)